九州LBC研究会 会長挨拶
時下、皆様にはますますご健勝のことと拝察申し上げます。
蓮尾泰之先生の後任として、この度、九州LBC研究会(以下 当会)の会長を拝命しました久留米大学医学部病理学講座の秋葉です。
当会は2005年5月29日(日)金城満先生の元、LBCの普及を主目的として本会を立ち上げ、福岡で第1回本会学術集会を開催しました。婦人科細胞診領域のみならず、泌尿器領域や穿刺吸引細胞診などにおいても不良標本の減少やがん細胞検出感度の向上のための標本作製の標準法として有用と考え、LBCの普及のため年1回の学術集会の開催や不定期にセミナーを開催してきました。
これまで日本臨床細胞学会の共催などを通してLBCの普及に努めて参りました。本会の活動は、コロナウイルス感染症拡大で休会状態となっておりましたが、2023年より活動を再開しております。
このたび、本会の活動を再開するにあたり、これまでの歩みを振り返るとともに、LBCのさらなる発展を目指して新たな一歩を踏み出す所存です。LBCは診断精度の向上に寄与するのみならず、免疫染色や遺伝子検査への応用、研究材料としても注目を集めています。
今後も学術集会やセミナーを通じて、医療現場におけるLBCの有用性を広く伝えるとともに、技術向上と知識共有の場を提供していきたいと考えております。皆様の積極的なご参加とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
九州LBC研究会がLBCに関する情報発信と連携の場として、皆様のお役に立てるよう努力してまいります。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
2024年(令和6年)4月20日
久留米大学医学部病理学講座
秋葉 純